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『わたしもナグネだから』&『「なむ」の来歴』&『別冊 中くらいの友だち ソウル』刊行記念 伊東順子×斎藤真理子トークイベント ”本、韓国、「中くらいの友だち」を語る!”

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2025年11月、伊東順子『わたしもナグネだから――韓国と世界のあいだで生きる人びと』、斎藤真理子『「なむ」の来歴』の2冊の本が刊行されました。じつはこの2冊、2017年に創刊された雑誌『中くらいの友だち』に掲載された文章が由来なのです。奇しくも、『中くらいの友だち』の最新刊『別冊 ソウル』も発売となったばかり!

 ということで、上記書籍の著者であり、『中くらいの友だち』の編集人でもある伊東順子さん、斎藤真理子さんのお二人にご登壇いただき、新刊2冊のこと、創刊から8年を経た「中くらいの友だち」のこと、韓国と日本のことを自由に楽しく話すイベントを開催いたします。

 2025年、楽しいこともあれば、疲れることも、怒るべきこともありました。まもなくその年も終わります。皆さま、会場で、配信で、気楽に楽しく、ぜひお二人と時間を共有していただければ幸いです。

◆アーカイブ視聴について◆
イベント終了後に、配信参加/来店参加の方ともにご視聴いただけるアーカイブ配信を予定しております。準備ができ次第、Peatixのメッセージ機能よりご案内します。
ご案内はイベント終了後1週間前後に差し上げる予定です。

 ◆サイン会について◆
来店参加のお客様向けに、イベント終了後、伊東順子さんと斎藤真理子さんのサイン会を開催します。当日は会場でも伊東順子さんと斎藤真理子さんの著書を販売しています。
他店様でご購入の本をお持ちいただいてもかまいません。ぜひご参加ください。

※会場で使用できるのは現金またはPayPayのみとなります。ご注意ください。

※当日販売書籍

・『わたしもナグネだから――韓国と世界のあいだで生きる人びと』筑摩書房 税込2,090円

・『「なむ」の来歴』イースト・プレス 税込1,980円

・『ソウル 別冊 中くらいの友だち』韓くに手帖舎 税込1,650円

【会場】西荻のことビル2F 西荻シネマ準備室(東京都杉並区西荻南3丁目6-2 )

<書籍情報>

『わたしもナグネだから――韓国と世界のあいだで生きる人びと』

伊東順子 著

筑摩書房 刊

2,090円(本体:1,900円+税)
発売日 2025年11月10日

アメリカに渡った武闘家マスター・リー、中国朝鮮族の映画監督チャン・リュル、日本で出版社を始めたキム・スンボクほか、韓国と世界の間の人生を聞き、描く。

歴史は容赦なく
人の時間には限りがある
だけど、自由と平和をあきらめてはいけないよ
そう教えてくれる
コリアンの旅人たち
――斎藤真理子


北朝鮮出身の元NATO軍軍医、アメリカに渡った韓国人武闘家、中国朝鮮族の映画監督チャン・リュル、日本で出版社「クオン」を始めたキムさん……
韓国と世界のあいだの人生を聞きとる、他にはないノンフィクション

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「とにかく韓国の外に出たかった。そのほうが故郷に近づけるような気がしたのです」
(北朝鮮出身の元NATO軍軍医ドクター・チェ)

「ニューヨークでもソウルでも、街には孤独な人がとても多いのです」
(韓国で最初のシンガーソングライター ハン・デス)

「韓国もなかなかいい国になったよ」
(仁川で中華料理店を営む華僑の韓さん)

「民主主義の究極はその自由な社会にある」
(書店「チェッコリ」店主&出版社「クオン」社長キム・スンボク)

韓国を拠点に活動する著者が、海を渡ったコリアンや在韓の華僑たちに会い、話を聞き、個人史と韓国史・世界史の交差を描く。

筑摩書房HP

『「なむ」の来歴』

斎藤真理子 著

イースト・プレス 刊

1,980円(本体:1,800円+税)

発売日 2025年11月20日

日本、韓国、沖縄、どこへ行っても本は木(なむ)で出来ていた。

「三十代初めまでは身近に詩があった。だからこの本にもちょくちょく自分の書いた詩が顔を出す」。著者がこれまで生きてきた日本、韓国、沖縄で感じたこと、言葉にしたこと、詩で表現したこと。三点測量するように書いてきたエッセイを集大成。

韓国に来る前に持っている本を全部売った。古本屋のおじいさんが部屋まで来てくれて十年間私が引越しのたびにひきずって歩いた活字の群れをそっくり引き取ってくれた。さよなら 私の本たち。それはたいそう重かった。
「本って、本当に重いですよね」私が言うと おじいさんが答えた。「さようでございますもともと木でございますからね」(第一章「プラタナス」より)

三十代初めまでは身近に詩があった。だからこの本にもちょくちょく自分の書いた詩が顔を出す。日本語でも一冊詩集を出し、ソウルにいるときには朝鮮語で書き、それらが一九九三年に韓国の民音社から『入国』として出版された。外国人がハングルで書いた珍しい本ということで当時かなり話題になったのである。ちょうど、韓国でいくつかの詩集が驚異的なセールスを記録していた時期だった。崔泳美(チェ ヨン ミ)という詩人の『三十、宴は終わった』(日本語版はハン・ソンレ訳、書肆青樹社)が一九九四年に刊行されて百万部以上という驚異のセールスを記録し、今もおそらくこの記録は塗り替えられていないと思う。私の詩集が読まれ、すぐに重版がかかったのもこうした流れの中のできごとだ。そして、民主化からあまり時間が経っていなかった九〇年代初頭の韓国人たちは好奇心に満ち、新しいもの、変わったものに対して寛容だった。(「あとがき」より)

イーストプレスHP

『ソウル 別冊 中くらいの友だち』

『中くらいの友だち』編集部 

韓くに手帖舎

1,650円(本体1,500円+税)

2025年11月25日

2024年に「別冊」として復活した、韓国を語らい・味わい・楽しむ雑誌『中くらいの友だち』。長年韓国とかかわってきた人々が、詩、エッセイ、翻訳、街歩き、韓国伝統食や韓国ロックなど、ユニークな視点で韓国を綴ってきました。

今回発売される別冊第2弾のテーマは<ソウル>。豪華執筆陣の愛情と思い入れがあふれる一冊です。

■あとがきより
「『肯定するノスタルジー』とは、都市と私たちがお互いをいたわる心象なのかもしれません。立ち尽くしてもいい。考える時間も必要なのだからと」

日販商品データベース

<登壇者プロフィール>

●伊東順子(いとう・じゅんこ)

編集・翻訳業。愛知県生まれ。1990年に訪韓。翻訳・編集プロダクション運営。2017年に韓国を語らい・味わい・楽しむ雑誌『中くらいの友だち――韓くに手帖』を創刊。著書に『韓国 現地からの報告』、『韓国カルチャー』『続・韓国カルチャー』など、訳書にイ・ヘミ『搾取都市、ソウル』、『韓国の今を映す、12人の輝く瞬間』など、解説を担当したものにチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳)がある。

●斎藤真理子(さいとう・まりこ)

撮影:増永彩子

1960年、新潟市生まれ。翻訳者。著書に『増補新版 韓国文学の中心にあるもの』『本の栞にぶら下がる』『隣の国の人々と出会う――韓国語と日本語のあいだ』。訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、李箱『翼――李箱作品集』、パク・ソルメ『未来散歩練習』などがある。2015年、共訳書パク・ミンギュ『カステラ』が第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、訳書チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で第18回韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主催)受賞。2025年、ハン・ガン『別れを告げない』で第76回読売文学賞(研究・翻訳部門)を受賞。

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<イベント概要>※必ずお読みください

【日時】2025年12月28日(日)17:00〜18:30

【配信参加】

・参加費:1,650円

・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします。
・インターネット接続環境下のPC、スマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。
・Zoomご利用にあたっては、事前にアプリをインストールしてください。インストールや使用は無料です。
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください。
・配信映像の録音・録画はご遠慮ください。
・イベント中のお問い合わせや質問コーナーへの投稿は、Zoom画面下部の「Q&A」から送信できます。
・Zoom画面の[字幕を表示] ボタン([cc]ボタン)をクリックで字幕が表示されます(自動生成字幕につき、間違いがございます)。
・原則として、お申込み後はキャンセルできません。リアルタイムでの視聴ができない場合も、後日アーカイブを視聴可能です。

【会場参加】
・参加費:2,200円
・定員:30名
・会場:西荻のことビル2F 西荻シネマ準備室
・開演時間の30分前から開場・受付します。
・会場である”西荻のことビル”には、2階へ上がるエレベーター・エスカレーターがございません。車いすでお越しの方は、恐れ入りますが事前に連絡くださるようご協力をお願いいたします。
・原則として、お申込み後はキャンセルできません。当日ご欠席される場合でも、リアルタイム配信をお持ちの端末から視聴することができます。配信でのご視聴に関しましては、上記の【配信参加】をご確認ください。

〈会場〉
西荻のことビル2F 西荻シネマ準備室
167-0053 東京都杉並区西荻南3-6-2


〈主催〉
今野書店


〈お問い合わせ先〉
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