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『現代詩ラ・メールがあった頃』 刊行記念トークイベント 棚沢永子×文月悠光 疾走する詩誌、その激動の物語
【日時】2023年9月16日(土)19:30〜21:00
『現代詩ラ・メールがあった頃』
刊行記念トークイベント
棚沢永子×文月悠光
疾走する詩誌、その激動の物語
「現代詩ラ・メール」をご存知でしょうか?1983年から1993年のあいだ、全40号が発行された伝説の詩誌です。
新川和江と吉原幸子。ふたりの詩人が編集人となって「女性詩」の系譜をつなぎ、女性アーティストをフィーチャーすることを念頭に編纂されておりました。
吉原さんの対談連載は名物企画で、毎回多彩なゲストを迎えて、熱のこもった対話を掲載。新しい才能をかかげる詩人の船出を後押しし、その活躍の舞台としても機能してました。
その知られざる舞台裏が開陳されているのが『現代詩ラ・メールがあった頃』です。
著者の棚沢さんは創刊時から編集実務担当者として雑誌作りの最前線で奮闘された方です。「現代詩ラ・メール」について書くならこの人をおいて他におりません。
本書の肝は吉原さんと棚沢さんの簡単には言葉にできない独特の関係性にあるようにおもいます。あふれる才気とうらはらに不器用なところがある吉原さん。出会った当初は娘くらいに年の離れた新米編集者だった棚沢さんを対等に扱い、容赦なく鍛え上げます。吉原さんの鬼気迫る働きぶりに圧倒され、ときに苦しむ。ひたむきな姿と厳しい一面。複雑な感情がぶつかり、飛び散る火花が鮮烈なのです。
トークのお相手には、詩人、文月悠光さんをお迎えします。吉原作品について「詩を通して吉原さんの目で世界を見ているような気持ちになれる」とコメントされたこともある文月さん。「ラ・メール」についてどんなお話が伺えるか、とてもたのしみです。
詩について、雑誌の編集について興味のある方には、本当に刺激的なイベントになることでしょう。
どうぞ奮ってご参加ください!
◆登壇者プロフィール
棚沢永子(たなざわ・えいこ)
1959年東京生まれ。大学卒業と同時に、ちょうど創刊された「現代詩ラ・メール」の編集実務を担当。鈴木ユリイカ責任編集の詩誌「something」に田島安江とともに編集人として参加。現在は夫婦で聖蹟桜ヶ丘の喫茶店「ケトルドラム」をやりながら、フリーでエディター&ライター業。著書に『東京の森のカフェ』『現代詩ラ・メールがあった頃』(ともに書肆侃侃房)がある。
文月悠光(ふづき・ゆみ)
詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(ちくま文庫)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。その他の詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。エッセイ集に『臆病な詩人、街へ出る。』(新潮文庫)、『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)がある。高校の国語教科書『高等学校 新編現代の国語』(第一学習社)に『臆病な詩人、街へ出る。』の一部が教材として掲載。6年ぶりの新詩集『パラレルワールドのようなもの』が思潮社より好評発売中。2023年度より、武蔵野大学客員准教授。
◆書籍紹介
『現代詩ラ・メールがあった頃 1983.7.1 — 1993.4.1』
棚沢永子
A5、並製、256ページ
定価:本体2,000+税
ISBN978-4-86385-585-4 C0095
256P
今から40年前、ふたりの女性詩人が男性主導の文芸シーンに一石を投じるべく立ち上がった。
新川和江・吉原幸子責任編集「現代詩ラ・メール」の創刊である。
女性による女性のための詩誌創刊。
女たちの発表の場を作り出し、また新人たちを発見しはぐくみながら、詩の大海原を航海し続けた10年間。
笑いあり、涙あり、事件あり。ここで語られる数多の出来事は、単なる過去の思い出話ではない。現代にも繫がる熱きシスターフッドの物語である。
◆アーカイブ視聴について◆
イベント終了後に、配信参加/来店参加の方ともにご視聴いただけるアーカイブ配信を予定しております。準備ができ次第、Peatixのメッセージ機能よりご案内します。
ご案内はイベント終了後1週間以内に差し上げる予定です。
★サイン会について★
来店参加のお客様向けに、イベント終了後、棚沢永子さんと文月悠光さんのサイン会を開催します。当日は今野書店でも著書を販売いたします。
他店様で購入された本をお持ちいただいてもかまいません。ぜひご参加ください。
【日時】2023年9月16日(土)19:30〜21:00
【配信参加】
・参加費:1,650円
・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします。
・インターネット接続環境下のPC、スマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。
・Zoomご利用にあたっては、事前にアプリをインストールしてください。インストールや使用は無料です。
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください。
・配信映像の録音・録画はご遠慮ください。
・原則として、お申込み後はキャンセルできません。
【来店参加】
・参加費:2,200円
・定員:35名
・会場:今野書店地下1階
・開演時間の30分前から開場・受付します。
・入場の際は必ずマスクの着用をお願いします。
・会場にはエレベーターがありませんので、車椅子やベビーカーでお越しの方は、お手数ですが事前にお問い合わせの上、ご予約くださいますようお願いします。できる限りご要望に添えるよう対応いたします。
・原則として、お申込み後はキャンセルできません。当日ご欠席される場合でも、リアルタイム配信をお持ちの端末から視聴することができます。配信でのご視聴に関しましては、上記の【配信参加】をご確認ください。
〈主催・会場〉
今野書店
住所:杉並区西荻北3-1-8
〈お問い合わせ先〉
ご不明な点がございましたら、event(at)konnoshoten.com[※(at)を@に変換してください]までお問い合わせください。