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【アーカイブ販売】『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』刊行記念トークイベント 田野大輔×百木漠×小野寺拓也 アイヒマンに〈悪の凡庸さ〉を見出すことは可能なのか?

| イベントアーカイブ

※イベントは2023年11月11日、今野書店にて開催されました。
※本チケットは2024年2月16日までの限定販売です。
※ご購入後は2024年3月16日までの期間、何度でもご視聴いただけます。

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アイヒマンは組織の歯車として、上からの命令に従っただけである。
自ら考えることなく権威に服従し、上意下達を繰り返していった結果、巨大な悪を成し遂げるにいたった。

——この一般に理解されている「歯車理論」は、アーレント自身が否定していたものであり、アイヒマンが凡庸な役人ではないという点では、本書の編著者も共通理解に立っています。しかし、歴史研究者とアーレント研究者の間には、なおも認識の隔たりがあります。

本書でおこなわれた「対話」に引き続き、今回のトークイベントでは、歴史学の視点からアイヒマンに〈悪の凡庸さ〉を見るのは適切ではないとする歴史研究者と、アイヒマンにあってこそ〈悪の凡庸さ〉という概念は意味をもつとするアーレント研究者が、〈悪の凡庸さ〉概念をめぐってさらに議論を深めていきます。

※会場には小野寺拓也さんのみがいらっしゃいました。 田野大輔さん・百木漠さんはリモートでのご登壇です。

<書籍紹介>
『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』

田野 大輔 編著
小野寺 拓也 編著
香月 恵里 著
百木 漠 著
三浦 隆宏 著
矢野 久美子 著   

大月書店 刊 
¥2,400円(本体)+税
発売日:2023年9月20日

アイヒマンを形容した〈悪の凡庸さ〉。アーレント自身は歯車のように命令に従っただけという理解を否定していたにもかかわらず、多くの人が誤解し続けている。この概念の妥当性や意義をめぐり、アーレント研究者とドイツ史研究者が真摯に論じ合う。

〈登壇者プロフィール〉

●田野大輔(たの だいすけ)1970年生まれ
甲南大学文学部教授
主要著作:『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(共著、岩波書店、2023年)、『ファシズムの教室──なぜ集団は暴走するのか』(大月書店、2020年)、『愛と欲望のナチズム』(講談社、2012年)、『魅惑する帝国──政治の美学化とナチズム』(名古屋大学出版会、2007年)

●百木漠(ももき ばく)1982年生まれ
関西大学法学部准教授
主要著作:『嘘と政治──ポスト真実とアーレントの思想』(青土社、2021年)、『漂泊のアーレント戦場のヨナス──ふたりの二〇世紀ふたつの旅路』(共著、慶應義塾大学出版会、2020年)、『アーレントのマルクス──労働と全体主義』(人文書院、2018年)

●小野寺拓也(おのでら たくや)1975年生まれ
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
主要著作:『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(共著、岩波書店、2023年)、『野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」──第二次世界大戦末期におけるイデオロギーと「主体性」』(山川出版社、2022年)、『エゴ・ドキュメントの歴史学』(共著、岩波書店、2020年)

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〈ご視聴方法〉
ご視聴はPeatixページからのみ可能です。お持ちのPC、スマートフォン、タブレットからログイン・ご購入後、「マイチケット」→「イベントに参加」をクリックでご視聴ページに入れます。

〈お問い合わせ先〉
ご不明な点がございましたら、event(at)konnoshoten.com[※(at)を@に変換してください]までお問い合わせください。

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