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【アーカイブ販売】『ふぞろいの林檎たちⅤ/男たちの旅路〈オートバイ〉山田太一未発表シナリオ集』刊行記念トークイベント 山田太一 幻の脚本 奇跡の発見

| イベントアーカイブ

※イベントは2023年12月2日、今野書店にて開催されました。
※本チケットは2024年3月7日までの限定販売です。
※ご購入後は2024年4月7日までの期間、何度でもご視聴いただけます。

『絶望名人カフカの人生論』編訳など文学紹介者として活躍、「絶望」というキーワードやご自身の闘病生活をもとに様々な本を執筆している頭木弘樹さんは、実は熱狂的な山田太一ファン。
山田さんへの取材は2017年から200回以上に及び、近く『山田太一全作品インタビュー』という本として刊行される予定です。

長くテレビドラマの脚本家として活躍されてきた名匠山田太一。「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」など数多い名作の中でも、誰もが知る名作が若者たちのリアルな青春と成長を描いた「ふぞろいの林檎たち」全4シリーズ。
しかし今回頭木さんの取材中に、実際には制作されずに終わった第5部の印刷台本が発見されました。おそらく今後も映像化されることは不可能な、その内容とは?

同じく新発見の土曜ドラマ『男たちの旅路』未発表回、未映像化の2時間サスペンスドラマ脚本などと合わせ1冊にまとめた『ふぞろいの林檎たちⅤ/男たちの旅路〈オートバイ〉山田太一未発表シナリオ集』刊行を記念し、編者の頭木弘樹さん、脚本家の會川昇さん、本書担当編集者の樽本周馬(国書刊行会)さんにご登壇いただき、この奇跡の1冊についてお話していただきます。

頭木さんの山田太一作品への想いとは。そしてぜひうかがいたい取材時の貴重なエピソードの数々。
自身も脚本家である會川さんは昭和期のテレビドラマに精通。山田作品がなぜ愛され続けるか、脚本家目線から語っていただきます。
国書刊行会で映画本、シナリオ本を数多く手がけてきた樽本さんにも、本書制作のこぼれ話や刊行意義をうかがいます。

なにより今回日の目を見ることとなった、制作されることのなかった幻のシナリオについて、その魅力をお三方に大いに語っていただきます。山田太一初心者もぜひ!


<書籍紹介>
『ふぞろいの林檎たちⅤ/男たちの旅路〈オートバイ〉山田太一未発表シナリオ集 』


山田太一 著 頭木弘樹 編・解説
  
国書刊行会 本体価格¥2,700円+税  発売日2023年10月20日

誰も見ることのできなかった、幻のテレビドラマがついに! 名作ドラマシリーズ『ふぞろいの林檎たち』幻の第5部、新発見の『男たちの旅路』の未発表回、未映像化の2時間サスペンスドラマなど貴重なシナリオを一挙収録。『ふぞろいの林檎たち』放送40周年記念。 編・解説=頭木弘樹

*1983年より始まった青春群像ドラマの傑作シリーズ『ふぞろいの林檎たち』。パート4(97年)で完結とされていたが、なんと幻のパート5が存在していた! パート1〈落ちこぼれ大学生篇〉パート2〈社会人奮闘篇〉パート3〈人生の転機篇〉パート4〈若者たちとの邂逅篇〉につづく、四十代の葛藤を描く完全未発表作『ふぞろいの林檎たちⅤ 』前・後篇(2002-03年頃)。
*鶴田浩二・水谷豊主演の名作ドラマ『男たちの旅路』シリーズ(76-82年)、その第4部の2話から登場しなくなる水谷豊がなんと出演し続けるバージョンがあった! 新発見の完全未発表エピソード〈オートバイ〉(79年)。
*山田太一がなんと2時間サスペンスドラマを書いていた!――平凡な夫婦がまきこまれる奇妙な犯罪譚『今は港にいる二人』(82年)
*附録として、山田太一が初めて書いたシナリオ『殺人者を求む』(58年)を収録。
*「ふぞろいの林檎たち」「男たちの旅路」全エピソードあらすじ付き
*山田太一エッセイ「ボツ」収録


〈登壇者プロフィール〉

頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)
文学紹介者。筑波大学卒。20歳のときに難病になり、カフカの言葉が救いとなった経験から、2011年『絶望名人カフカの人生論』を編訳。主な著書に『食べることと出すこと』『自分疲れ』『絶望読書』『絶望図書館』『ひきこもり図書館』『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』『NHKラジオ深夜便 絶望名言』ほか。『山田太一全作品インタビュー』のための取材を2017年6月から継続中。

會川昇(あいかわ・しょう)
1965年生まれ。脚本家。アニメ『十二国記』『鋼の錬金術師』特撮『ウルトラマンG』『仮面ライダー剣』『轟轟戦隊ボウケンジャー』等の他NHKドラマ『戦艦大和のカレイライス』『真夜中のスーパーカー』や小説、映画レビューも数多い。

樽本周馬(たるもと・しゅうま)
1974年生まれ。国書刊行会編集部。主な編集担当書籍に『映画監督 神代辰巳』、『笠原和夫傑作選(全3巻)』、鈴木則文『トラック野郎風雲録』、栩木伸明『ポール・サイモン全詞集を読む』など。

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〈ご視聴方法〉
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